Short Column

サプリメントの選び方

▶誇大広告に惑わされない
信頼できるサプリメントの選び方

ご自身が愛用している、
または、患者様やお客様にお勧めしているサプリメントは、どのような目的で購入されているでしょうか?
健康美容ダイエットなど色々あると思います。

しかし、国民生活センター消費者生活年報2017年度版のサプリメントによる被害件数の報告によりますと、
◆2012年:約500件
◆2016年:約1900件
なんと5年間で、約1400件も増えており
ますので、次の集計が怖いですね。
サプリメントの製造技術や安全管理、抽出技術などは年々グレードアップしているにも関わらず、被害件数は増加を辿っています。

誇大広告や過剰摂取も

この被害の要因は、サプリメントの配合成分による副作用なども考えられますが、誇大広告栄養素の過剰摂取も挙げられます。
サプリメントは、カプセルやドリンクに「特定の栄養素を凝縮」して配合しています。
しかし、栄養学の観点から考えると栄養素は多く摂取すれば良いというものではなく、過剰摂取により「健康被害」を引き起こす可能性があることも知っておきましょう。
その一例を挙げます。
ビタミンA…頭痛、吐き気、皮膚の痒み、胎児への危険性
ビタミンD…血管がもろくなる可能性
ビタミンE…骨粗鬆症の恐れ
ビタミンB2…皮膚の痒み、身体のしびれ
ナトリウム…高血圧、動脈硬化
リン…骨がもろくなる
亜鉛…急性中毒
ヨウ素…甲状腺機能の低下
セレン…爪の変形
食物繊維…下痢、ミネラル不足
糖質…肥満、糖化など

以上、日常的な食事などでは心配ありませんが、「特定の栄養素を凝縮」したサプリメントの場合、過剰摂取も留意しておく必要があります。

例えば、
◆ビタミンB2:1本に〇〇〇mg配合!
◆業界No.1の配合量!
◆〇社に比べて〇倍も配合!
など、広告やパッケージ表示成分の「含有量ばかり」をアピールしている会社は、栄養素のことを理解していないことも考えられるので、過剰摂取に気を付けていただきたいと思います。
キレイに、健康になりたいために、購入したのに、健康被害を引き起こしてしまうのは本末転倒です。
サプリメント購入の際は、
「含有量ばかり」に惑わされず、安心・安全のマーク「JHFA」や「GMPなどが入ったものをオススメします。

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